ありえない風景
ありえない風景をいくつも見てしまった。
一つ。ヘルメットなしでバイクに乗って傘をさしている。もちろんバイクはゆっくりと小雨の中を優雅に走っている。
二つ。道にはあたりまえのように鶏やヤギや羊や豚や牛が歩いている。歩いている島の老若男女もいったいそれがどうかしたの? というような、にこやかな眼差しでこちらを見ている。
三つ。お世話になった民家の清潔なトイレには子豚がいて、うーん、これはたぶん人糞を食べている。
四つ。マハタオの村は800人規模の村落だが、なぜか食堂が一軒もない。「食堂がないって、ありえませ〜ん」と誰かがつぶやいた。
五つ。仲間との連絡用のメモが、伝書鳩の手紙のようにあっというまに地元の人づてに届く。もちろん切手は貼っていないが、切手マークのイラストは付けた。
六つ。ジープニー(乗合タクシー)が走らなくなった夕暮れからは、どんな車も手をあげれば乗せてくれる。つまりヒッチハイクをずいぶんさせていただきました。
指折り数えてゆくと、ありえない項目は十指に余るのである。
ありえない風景をいくつも見てしまった。
一つ。ヘルメットなしでバイクに乗って傘をさしている。もちろんバイクはゆっくりと小雨の中を優雅に走っている。
二つ。道にはあたりまえのように鶏やヤギや羊や豚や牛が歩いている。歩いている島の老若男女もいったいそれがどうかしたの? というような、にこやかな眼差しでこちらを見ている。
三つ。お世話になった民家の清潔なトイレには子豚がいて、うーん、これはたぶん人糞を食べている。
四つ。マハタオの村は800人規模の村落だが、なぜか食堂が一軒もない。「食堂がないって、ありえませ〜ん」と誰かがつぶやいた。
五つ。仲間との連絡用のメモが、伝書鳩の手紙のようにあっというまに地元の人づてに届く。もちろん切手は貼っていないが、切手マークのイラストは付けた。
六つ。ジープニー(乗合タクシー)が走らなくなった夕暮れからは、どんな車も手をあげれば乗せてくれる。つまりヒッチハイクをずいぶんさせていただきました。
指折り数えてゆくと、ありえない項目は十指に余るのである。
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