
大晦日、ホテルの食堂でランチ。外は激しい雨が降っている。
02・バスコの雨
2011年の大晦日、バスコには激しい雨が降っていた。僕らはホテルの食堂でいったい何をしていたんだろう。
俳人の角南女史がいたので、ランチが終わっても止みそうにない雨空をみつめて、酔狂に日がな雨足を見つめながら、句を詠んでいたような感じだった。
K隊長も、こういう日があってもいいよねぇ、といいながらレッドホースビールの買い出しにゆく。実は角南さんも軽度アルコール依存症の同病あいまみれる、なので2リットル、3リットルと、どんどんアルコールが増してゆき、生まれた句もビール度が高めだった。
当然、僕はおつまみが欲しくなり、宿の破れた傘を借りて、晩ご飯の買い出しも兼ねて市場に行く。そこで新鮮な小魚やパコサラダや野菜を仕入れてくる。そして、MacBook Air で少し仕事などをしたり(冗談です)、撮った写真の整理をする。そんなゆっくりした旅の時間だった。この日は日曜日ではなかったけれど、旅にも週一回の休養日=のんびりしている日が必要だ、というのは1年以上の長旅(1980ー81・1993ー94)を乗り切った経験から発言できることである。だから物は言いようだが、恵みの雨になる。
もちろんそんな時でも僕らは酔拳のごとくスケッチをしていた。僕は以下の三枚の絵を描いた。
大晦日のランチ(Basco)19×13.5 12.31
バタネスの雨(Basco)10×15 12.31
RAIN BASCO(Basco)26×36 12.31
旅の雨貸し借りをする大晦日
さて、何を貸し借りしていたんでしょう?
にわとり・人・レッドホースの冬あたたか
(角南範子)
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