FC2ブログ
旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2012.02.11
 アジア住文化研究01★20120211
18時15分。
まもなく清水郁郎氏の講座が始まろうとしている。北タイのアカ族に伝わる神話を交えての話になるらしい。
楽しみだ。。。

201202119.jpg
19時30分。
熱心に聞き入る塾生たち。

【北タイのアカ族の暮らしを中心に】
まず、屋内が「暗い」謎。人はなぜ暗い中で住んでいるのか?

●厚い記述
・聞き取りを繰り返す
・テープ起こし
・翻訳
・構造分析

●神話
・時間と空間の初源の根拠
・存在論的根拠
・知的リソース。誰にとって?

●なぜ暗いのか
・祖先の存在。冥界に棲む。暗いことをのぞむ。
・霊であって人の世界と共存している。
・人と正反対の属生を持つ。つまり明暗。

●文化と野生の分離

●精霊信仰と祖先祭祀
【鈴木喜一の講座ノート】アジア住文化研究01
北タイに暮らすアカ族の闇のような内部空間の写真を最初に紹介した清水郁郎さんは、
まず「屋内が暗い謎」、「人はなぜ真っ暗い中で住んでいるのか?」ということを問いかけた。
講座はその後、神話の世界、生態系の話、生活財の話、精霊信仰と祖先祭祀の話、門の意味など多岐にわたり、実に興味深い文化人類学的な内容だった。いわゆる工学系建築学科がともすれば見失いがちな視点を補完する生活の捉え方だった。その全容をここで明らかにするのは不可能だが、最初の問いかけの回答を記しておこう。
01・祖先の存在を意識している。祖先は冥界に住んでいて「暗い」ことをのぞんでいるという伝承がある。
02・霊と人の世界は共存している。霊はやはり暗部に棲むので、家は暗くなくてはならない。
03・つまり人とは正反対の属性を持っている。
住まいは人間だけのものではなく、霊的な存在と一緒に棲んでいるのである、ということだった。
考えてみれば、日本でも一世代前は、家屋はずいぶん暗かったように思えるし、僕が復原にかかわった江戸時代の民家も相当に暗かった。人は、人だけで暮らしているのではない、とするアカ族の暗い空間は、現代の住まいを考える上で、ひょっとしたら、とても大切なことを示唆しているのかもしれない。


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック