
足尾秋場所北田海決戦
喜一山執念の勝利 出たぞ !!! 内掛け
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北田海との因縁の対決実現。最近の両者の対決は横綱 喜一山に分が悪い。09年の益子場所で北田海に軍配、07年の八王子場所で喜一山。その後の10年3月三浦場所ではなんと喜一山2連敗。千代の富士型の喜一山に翳りが見えたかとの危惧もあったが、今回は何としても負けは許されない大事な大一番。
喜一山、両腕をユックリと回し肩の力を抜いての立会い。重戦車の構えで受け止める北田海。厳かに戦闘開始。喜一足を飛ばして相手を窺えば、手の内を知り尽くした北田軽く受け流す。腰を割って低い位置から仕掛けを狙う北田。体もくるくる入れ替わり目まぐるしい展開となる。軽量の横綱を持ち上げるように引き摺り何度も宙に浮かす北田。その度ごとに体を捻り、左手をうまく使い距離を保つ防御で凌ぐ喜一。これが随所に有効で北田は技をカットされ邪魔。喜一も時折り腰を入れて北田を攻めるがなにしろ重い。潰されるのを避け深入りはしない。北田の揺さぶりは強烈で何度もヨロメク喜一だが機敏な対応の勘はまだまだ冴えているか。膠着状態が1分半を過ぎるが「水入り」の声は無し。このままデスマッチとなるか、、、果てしない鬩ぎ合い。
気力を振り絞って挑む喜一。北田には小技は通じないと見てか好きな足技での攻めに切り替える。足技には足技でと太い足を飛ばし踏み込む北田。流石に両者の動きも鈍る。
機を見て右足でチョンと外掛けを見せた喜一。そのまま一気苛成に内掛けに持ち込むその右足の角度の正確さは過去最高!!!。。真横一文字に鋭く切り払うマサカリ殺法は、北田の左足首をバッサリ削ぎ落とす。真後ろに北田の巨体が土俵にのめり込むのに時間は要しなかった。
長丁場の戦いにも拘わらず必殺技を繰り出すエネルギーをよくも温存させていたものだ。激戦を制したあとを物語るように、喜一山のまわし(ベルト)は切れ顔面は紅潮していた。
今後も喜一山の連勝は続くのか。(むらかみせいごう)
【本場所2011秋~】
喜一山○ 寄り切り ●新井山 20110924 北軽場所
喜一山○ 右内掛け ●北田海 20111008 足尾場所
喜一山○ 寄り倒し ●黒帯山 20111008 足尾場所
喜一山○ 右下手捻 ●白石山 20111021 神楽場所
喜一山の全成績(97勝10敗2分 勝率.907)
【喜一山の本場所の成績】
08●2011秋~ 4勝0敗 現在まで
07●2010春-2011秋 14勝1敗 優勝/横綱
06●2008秋-10春 11勝3敗1分 準優勝/横綱
05●2007-08秋 15勝0敗 優勝/大関
04●2007夏秋 12勝2敗1分 準優勝/大関
03●2007春 14勝1敗 優勝/大関
02●2006冬 13勝2敗 準優勝/大関
01●2006夏 14勝1敗 優勝/関脇付出し
奉納相撲大会【北軽トーナメント2011】
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