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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.09.21
 足尾、桐生の町を訪ねる☆神楽坂建築塾
本講座は神楽坂美術学校三塾横断講座として開催されます。

神楽坂建築塾2011年秋合宿●岸 成行
「足尾、桐生の町を訪ねる」       

今年10月の神楽坂建築塾夏合宿では栃木県の足尾と群馬県の桐生の町を訪ねます。この二つの町は栃木県と群馬県という異なる県に位置しますが、いずれも渡良瀬川流域にあり、地理的にも歴史的にも川を介してつながっている「渡良瀬川文化圏」にあると言えます。
上流に位置する足尾の町は、かつて明治から大正時代にかけて足尾銅山の繁栄とともに栄えた町ですが、一方では、その鉱毒から渡良瀬川の汚染という大きな社会問題を起こしました。銅山は1973年に閉山し、1989年には製錬所も操業を停止しました。戦前は4万人をかぞえた人口も過疎化が急速に進み、現在は2千名を超える程度です。鉱害問題の原点とも言われる負の歴史は事実ではありますが、また一方では、数多くの日本で最初の技術が足尾の地で誕生し、戦前の我が国の技術革新に貢献した歴史もあります。このように足尾は影と光の両面を合わせ持った町とも言えます。現在は足尾周辺の山々の緑と豊かな台地を回復すべく、大規模な植林緑化事業が進んでいます。このように足尾の町は近代から現代にかけて、そして将来に向けての環境問題が集約された地域であります。
また、桐生の町は渡良瀬川を下った群馬県の台地にあります。明治から戦前にかけては絹織物で栄え、日本の繁栄を支えました。しかし、戦後は地場産業である繊維業の衰退とともに、人口の流出も進み、かつての町の活気は失われました。しかし、町の風景を形づくったノコギリ屋根やレンガ造、大谷石の建築は残っています。それらの建物を保存し、再利用するなど、新たなまちづくりに取り組んでいます。
足尾では足尾歴史館の小野崎敏氏から「足尾の歴史と将来に向けて」の話をお聞きします。そして、足尾歴史館、古河掛水倶楽部他を見学し、足尾の町を散策します。桐生では町おこしに取り組む、無鄰館(ノコギリ屋根の旧絹織物工場を芸術家の拠点として再生する)の建築家北川紘一郎氏をゲストに「住み継ぐ町」をテーマとしたミニシンポジウムも開催します。また、桐生の町を歩きながら、戦前から残る建築や町並み、保存活用の事例を見学します。見どころ、聴きどころ満載の充実した合宿にしたいと考えます。
今年の神楽坂建築塾の年間テーマは「住み継ぐ家」ですが、これをもう少し大きく捉えて、「住み継ぐ町」として考えてみたいと思います。上記の二つの町には、わずか100年の間にさまざまな文化や暮らし、栄華と衰退の詰まった歴史があります。その歴史をひも解くことは、現在の私たちが抱える環境問題や社会問題を再考する手がかりになると考えます。
皆さんとともに、その町に住み続けることの意味を考えてみたいと思います。

2011年7月5日
【建築塾】
01浅葉まゆみ
02安島 馨
04大川正明
05梶原洋子
06叶 一翔
09小林綾子
10酒井 哲
11阪本大輔
12佐藤貴彦
13鈴木恒平
14鈴木 学
15染谷 琢
16田中隆義
17岩田 哲
18三浦正博
19森田敦子
20矢野和代

【建築塾講義録生】
21加藤晴朗
22稲石奈津子
23大西智子
41なかのさちこ

【美術塾】
31井上豊子
32土肥正文
33重村節子
34古江悦子
35数原陽子
40上野 宰
42石塚禎幸

【写真塾】
24有地訓
25小田裕子
26小早川秀人
27坂手央人
28下川原由佳
29水田浩世
30吉野禮三
08桑原幸路

【事務局】
36上見浩基
37中原早季子

【講師】
38齋藤祐子
39野口 毅
07岸 成行
03鈴木喜一

【〆切後参加者】
43・大橋富夫(写真塾塾長)20110921
44・北田英治(写真塾講師)20110921
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