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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.04.07
 神楽坂よこみちコーポ代替案
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神楽坂よこみちコーポ代替案☆20110407
【設計要旨大綱は五つ】
一つ。☆軒を低く抑える
二つ。☆植栽等で圧迫感をやわらげる
三つ。☆屋根をつくる
四つ。☆一メートルほど一階のフロアラインを下げる
五つ。☆ヒューマンスケールのよこみち通りを保全する
草稿☆20110407
神楽坂コーポ建築計画●住民の反対運動レポート

神楽坂の裏通りにしのびよる開発計画


01●
神楽坂通り(早稲田通り)の活況がこのところ顕著である。人通りも増え、新築ビルの建設が相次ぐ。それも天空率を駆使して、町並みから大きく逸脱した高層ビルがにょきにょきと出現している。私は毎日この通りを歩きながら、「活気があるのは確かにたのもしい、だが、あまりにも性急に様変わりするのは神楽坂のまちの文脈を壊すことにならないだろうか」と、ひとりごちて危惧する日々が続いている。
「神楽坂発まちづくり、まちなみ保存」を掲げて、坂と石畳、そして路地文化を謳い、古きを活かすということを共通言語のように、心ある多くの人が言っているにもかかわらず、神楽坂の根幹を担ってきたものがなおざりにされ、それが徐々に払拭されている。経済合理主義一本やりで、まちの巨大化、高層化が無遠慮に進み、それに対してどうにも歯止めがきかない状況なのである。
最近では、誰からも愛されていた喫茶店が消え、駄菓子屋が消え、荒物屋さんもシャッターを閉じ、庶民的な肉屋と賑わっていたトンカツ屋の建物もなくなってしまった。ひとつ、またひとつと、まちの記憶がもぎ取られてゆく。

02●
そんな矢先、我が家の前の狭い路地(私道)にも、建築計画の立看板が貼られた。見れば、唐突にも五階建てのマンション計画である。むろん道路斜線を無視して、例に漏れず天空率を使って高層化しようとしているのだ。
この狭い路地に面してどうして五階建てを、という声が一気に地元住民からあがった。
神楽坂の表通りの喧騒に比べれば、この裏通りともいえる路地とその景観は、ひそやかにその存在感を示していて、歩いていて心地よいものがあったのである。路地に面した住民間では、「改築にあたっては、高くても三階建てくらいにして、この静かな住環境を守っていきましょうね」というような不文律、つまり暗黙の了解があった。それが、突如、暴力的に壊されたのである。

03●
しかもプランを見れば、この五階建てのビルのエントランスが路地側になっている案なのだ。
この狭い路地(2項道路)に関して付け加えれば、住民たちは(私もその一人であるが)、私道ゆえに、この道に埋設されている上下水道やガス管の整備等に私費を投入してこれまでかろうじて維持してきたのである。所帯の急激な増加や車両交通の増加は、そうしたささやかなライフラインの見直しも突きつけられることになる。
アスファルト舗装も重歩行用にしなければもたないだろう。埋設されている設備はその容量を上げなければならないだろう。なおかつ、なにものにも代えがたかった静かな路地空間というコミュニティー資産は半減され、裏通りの豊かな生活環境をないものにしてしまうだろう。

04●建築計画の立看板が掲げられてから一週間も経たずに、住民運動が興った。共同で路地を使用する住民が、一致団結して、「よこみち会」を結成し、神楽坂6丁目コーポ新築工事に対して反対運動を展開するのである。
数度の会合を経て、要望書ができあがった。
要望書は、まず、この新築工事に対して反対であると明言し、狭い私道側に五階建てにすることはたいへんな圧迫感があること等を訴える。そして具体的な要望を次のように掲げる。

以降、続く.....
【まとめ】未稿===執筆中

05・開発と保存
06・狭い路地に面する建築のありかた(代替案)

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