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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.12.13
 月命日50☆世界を歩いて目を開け
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世界を歩いて目を開け●鈴木惇子

桃源郷のように美しい村、東チベットの巴底村。
久しぶりに悠が撮った東チベットの写真を見ながら、彼はきっと、あんなに若くしてこんな所へ行って、そこに魅了されてしまったのだと思った。高く神聖な山々、青く澄んだ空、美しい緑に囲まれた村。渓谷。チベット仏教の生きた村。
悠が旅から帰ってきて、私が、もし建築塾の宿舎をそこに置くならあなたが常駐しないと駄目かもと言った時、彼はそこに住んでもいいよと私に言った。
悠が子供たちに囲まれている写真もある。
そう、彼はきっと今、そこに住んでいる。現地の人たちの中に溶けこんで、農作業もやっているに違いない。
夜は皆と酒を酌み交わして。お祭りの時には共に踊って。
彼にとってはきっと幸せなこと。そんな生活がもしかしたら一番幸せな生活なのかもしれない。
12月11日、12日は建築塾があった。そこで、北田英治さんの台湾、沖縄、タイなどの写真、栗原宏光さんの東南アジアの家々の写真、畑聰一先生のインドネシアのロングハウスでの生活など話を聞きながら、でもやはりこうした東南アジアの生活も、もっともっと彼に見せたかったと思った。アニミズムが生き、アバウトさが生きている生活。日本には失われてしまった、ゆるやかな生活。ベトナムやカンボジアも気に入った悠のことだから、きっと彼も共感したことだろう。
大学を出たら数年修行して、その後1~2年世界を放浪すると言っていた。
もしかして来年あたり、放浪に出かけたのだろうか?
「世界を歩いて目をひらけ」。この言葉は彼を知る皆の中にきっと生きている。
12月も残り少なくなってきました。今年一年のご支援ありがとうございました。
2011年もよろしくお願いいたします。

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