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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2005.04.01
 明治の西洋館I
meijinoseiyoukan1.jpg


写真/さとう つねお
文/鈴木喜一・佐奈芳勇
毎日新聞社刊/1991.5.15/119頁
本体価格2718円 ISBN4-620-60266-3
残部なし

【本書抄】
西洋館への旅を始める前に、どうしても立ち寄っておきたいところがあった。文京区にある護国寺の墓地である。ここに日本の明治建築の大恩人ジョサイア・コンドルが眠っている。
コンドルの墓碑は、いかにも彼の人柄をしのばせる素朴ながっしりとした自然石でできている。やや赤みをおびて白いたっぷりした台座石の上に立つ茶褐色の墓石には長方形の彫り込みがあり碑文が記されている。
英国王立建築家協会正会員(F.R.I.B.A)ジョサイア・コンドルは、1852年9月28日に生まれ、1920年6月21日(大正9年)に永眠している。そのわずか11日前、くめ夫人が急逝していることがわかる。さらに碑文を追うと、生存年代に続き、美しい短文が刻まれている。
LIFE´S WORK WELL DONE
LOVING AND TRUE
良く成し遂げられた一生という作品、愛をこめて、ほんとうに、と訳したらいいのだろうか。最後に、ERECTED BY THEIR DAUGHTER とある。
ジョサイア・コンドル(JOSIAH CONDER)の、良く成し遂げられた一生、に触れながら、大騒ぎの中からはじまった明治という時代と西洋館建築についてしばらく考えてみよう。


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