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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.02.22
 旅と建築、そしてスケッチ◎01◎02◎03
01●【スケッチの喜びとの出会い】
学生時代から、建築家志望である以上、スケッチブックをバッグに入れて旅をするのはあたりまえだと考えていました。いい建物に出会ったら、それをよく見て、撮る、描く、測る、ということをしなくてはいけないと。
僕は1980年から81年にかけてフランスのパリに遊学していた時代があるんです。大学のアトリエを拠点とした恵まれた環境でしたから、建築学徒として、ある種の責任感を持ってスケッチブック片手に建築巡礼をしていた。ところが、イタリアのカプラローラ(Caprarola)という古い中世の小さなまちでスケッチをしていた時、「ああ、絵を描くのはこんなに気持ちがいいものなのか」ということを体感しました。6月の風が吹いている高原。その時のことはうまくいい表せないのですが、なにかカチャッと鍵が解けたような感じです。まさにスケッチの快感に覚醒した時ということになりますね。
それ以来、スケッチは楽しんで心地よく描くべきもので、何かの責務で描くものではないと、絵は、描きたいから描くのだということになりました。そこからスタートした絵がもう3000枚ぐらいになっているんですよ。

問●3000枚ですか。すごいですねえ。それは世界中いろんな所に行かれたもの全部ひっくるめてですか。
02●【はいどうぞ】
身近な日常も含めて日本全国津々浦々、世界各国東奔西走ですね。はなはだ自慢ですが、それは全部番号をふってデータベース化してある。イタリアとか神楽坂といったキイーワードを入れたら、はいどうぞ、と言って貸し出しできる状況なんですよ。

問●鈴木さんは世界中いろんな辺境の地も旅されて、『旅する建築家』と呼ばれているようですが、建築とスケッチ、それから旅というのは、昔から全部リンクしていて切り離せないものなんでしょうね。
03●【幼心に達成感】
これが旅かな?というのは、確か小学校2年生の時。静岡の実家から、東海道線と身延線を乗り継いで富士宮のおじいちゃん、おばあちゃんの家までたどり着くというひとり旅。いろんな人が現れて、彼らに助けられ、ようやく到着した3時間の旅。幼心に達成感みたいなものがありました。

旅と建築、そしてスケッチ◎04~◎10
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