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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2009.10.30
 村上正剛の★熱闘ボルネオ場所
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決着3秒の攻防。

●(1)水入り
益子場所で北田海にやらずもがなの不覚の白星を提供した横綱喜一山再起なるか? 相手は因縁の宿敵宮井山。。。キューバ場所以来、両者共に負けられない意地の張り合いの取り組み再現。
喜一山十分に腰を割った構えから立ち会う。手四つ、首を付け合い宮井得意の振り回しにかかるも、喜一足を飛ばして防戦。宮井の強力な揺さぶりに喜一の身体が何度も浮き上がる。喜一にとっては宮井の手長海老のような腕が邪魔して潜り込めない。一進一退の攻防もキューバ場所そっくり。ただ土俵の周りはさすがに熱帯らしい景観が取り囲む。喜一、時折り小技を出して宮井を誘うも、どこからどんな技が繰り出されるか警戒十分過ぎてうかつには接近できない。2分近い膠着状態に、行司たまらず「水入り」宣告。取り直しの一番を期すか、喜一山の表情は意外に柔和で晴れやかであった。

●(2)決着3秒
クチン空港のタイル張り土俵での取り直しの一番。両者組み合った瞬間にどちらも自分得意の体勢に持ち込みたい気持ちがあり短期決戦を望んでいるのが窺がえる。宮井は掴んだ右廻しを絞って引きつけ、喜一の体を左に振る。土俵(床)が滑り喜一の踏ん張りもきかず引きずられる。このまま体が入れ替わるかと思われたその時、喜一はやむを得ず周り込みながら、宮井の右足の膝の裏あたりに左足を絡める。宮井も床の滑りのせいかやや反身の腰高のまま喜一をさらに強引に振っていたため、両足のどちらにも重心が定まらぬ不安定な状態で、喜一にのしかかられ、体重を預けられ浴びせ倒された。
短時間の攻防だが非常に中味の濃い一番と言える。先ず宮井は倒れながらも決して引き手を離さず、空中で喜一の体を3分の2回転させている。その超怪力振りと執念には舌を巻かざるを得ない。一方、喜一は不利な体勢から、滑り止め、振られ停めを狙ってか目の前の宮井の足に自分の左足を絡めた勝負根性。決して得手ではない左足も瞬時に臨機応変、武器として用いる勝負勘の鋭さは流石に一品。天晴れである。


――――――――――――――――――――――――――――
●(3)<取組後解説>
土俵桟敷の御贔屓連のコメントで、決まり手は「左外掛け」ではないかとの物言いもある。僅か3秒の攻め合いでのことだから、この点は当の喜一山に聞くしかないが、やはり<浴びせ倒し>ではなかろうか、、、、、あの外掛けは、あの技で宮井山を仕留めるというより、外掛けで防ぐので精一杯の状況だろう。それにしてもスパッと入ったものである。防御も立派な攻撃なり。喜一山の今までの宝刀の外掛け・内掛けはみな右足で切って捨ててもいるから。この両者の因縁・宿命の対決は当分続くと思われる。そうであれば一度は本物の回しをキチンと締め込み、本物の丸い土の土俵の上で思う存分に闘ってみてもらいたいものだ。

向う正面☆三宅山
喜一山の左上手投げ研究



コメント
この記事へのコメント
宮井山の成長が窺える
喜一山の宿敵はなんといっても宮井山。気合い十分の宮井山に、北田海に破れた一敗の横綱喜一山がボルネオで対決。ベラガでは両者譲らず水入り。クチン空港で仕切り直しの決闘。宮井山の右下手投げに喜一山、左外掛で防ぐが、強引にふりまわした宮井山に体をあずけた喜一山の辛勝。宮井山の成長が窺える戦いだった。(時森横綱審議委員長)
2009/10/30(金) 17:37:35 | URL | 時森 #-[ 編集]
喜一山の右上手
水入りの一番についてだが、この勝負のポイントは左四つだったということが大きい。喜一山の決め技は左からの強烈な上手投げだ。ところが、右からの上手投げで勝ったことはあまりないように思える。
勝敗が決まらなかったのには、いろいろ原因があるが、喜一山の不得手の左四つに組んだ宮井山の作戦が効果をあげている。
2009/11/01(日) 15:06:37 | URL | 三宅山 #-[ 編集]
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