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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2009.05.16
 大川健三の四川復興便り
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中国四姑娘山自然保護区管理局の大川健三です。長坪村の地震復旧状況をご報告します。
昨年、神楽坂建築塾の皆様が地震見舞いの電気毛布や学用品をご寄贈下さった標高3200mの長坪村にも5月に入ってやっと春が廻り来て渓流の傍で桜やタンポポの花が咲くようになりました。そして民家の復旧も本格的に進んで壁が大分出来上がって来ました。


鈴木悠のチベット
殆どの民家では麻子石と呼ばれる花崗岩を50×20×20cm位に切り出した石材を積んで壁を作ります。以前は石材を泥で固めていましたが、昨年の地震でこの壁が酷く壊れた教訓から、今ではセメントで固めながら積む家が殆どです。ただ壁の厚さは昔の家が50~60cmなのに対して今は40cm前後に減っていて、セメントを過信しているのではないかとの心配の声が有ります。
またコンクリートブロックも部分的に使われるようになりました。長坪村で使われているのは、日本で多く使われて物と違って、空洞がありません。日本では鉄筋を通しながらコンクリートブロックを積みますが、長坪村ではそのままセメントで固めながら積んで行きます。これは地震後に山の上等から移住して来た人達の家で、長坪村に町のような通りが出来つつ有ります。政府の計画では広場や高い石の塔や巨大な仏塔も建てられる事になっていますので、これから村の様子がガラリと変わりそうです。
長坪村の民家は建築ラッシュで慌しい雰囲気の中に有りますが、昨年の地震の震源地になったアバ州全体でも一斉に短期間に地震の復旧工事を完成させようとしているため、ガソリン代に連動した生活物資値上げも加わって建築材料や建築機械のレンタル料や作業者の日当等が地震前の2倍位に高騰しています。加えてふんだんな復興資金を使ってそこらじゅうで道路の補修工事や、これまで手を付けなかった小さな渓流の出合いでもあちこちで新しく橋を掛けていますので、そうでなくても増えている旅客や物資の輸送の足を引っ張っています。しかしそんな姿を見ていると何10年も昔の日本を思い出して、当地のバイタリティの凄さに感じ入ってしまいます。
なお以前にお知らせしましたが、日本や米国のNPO等からの援助で建てられる事になった長坪村の新しい診療所は設計遅れのために着工が延び延びになっています。村長の話では5月末までには着工できるそうです。この新しい診療所が起工されましたら、またご報告致します。
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