旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2008.01.22
 建築学科卒業制作展によせて
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恭賀新年

悠が21歳で急逝してから、16ヶ月が経ってしまいました。一昨年9月の葬儀の折り、またそれ以後、彼のためにたくさんの方々から御厚志、お花、お菓子、コーヒー等をいただき続け、本当にありがとうございます。

昨年の6月11日は悠の22歳の誕生日で、その日、 自宅でささやかにお祝いをしてあげました。前日には同窓生のみなさんや、神楽坂建築塾の方々も集まり、彼の遺影の前で、なごやかな歓談をし、悠がこれからもみんなと一緒に歩んでいくんだな、との思いを確認いたしました。

『世界を歩いて目をひらけ』という追悼集が出来上がったのもこの時期でした。あたたかい原稿を寄せていただいた皆様に改めてお礼を申し上 げます。「世界を歩いて目をひらけ」というメッセージは、悠愛用のヘルメットに書かれていたものですが、それは自分への、そしてお友達への、悠からの強い呼びかけであったに違いありません。

先日、悠がアフガニスタン方面の広場で現地の人たちに囲まれてダンスをしている夢を見ました。それは「僕は元気にしているよ、楽しくやっているよ」ということだったのではと思います。彼は今、きっと世界の各地を巡り歩いて、そこの人たちと楽しく話をしたり 踊ったりしているに違いありません。

「みんなと仲良く」と彼はいつも思っていました。
武蔵野美術大学の学友たちとも、きっと生涯にわたる友人として励ましあい、時にはライバルとして、よき仲間として生きていくつもりだったに違いありません。

悠は遠くからいつもみなさんの活躍を見守っていることでしょう。みなさんもこれらら時々、「今こんなことしてるよ」「こんな大変だよ」「ここを旅してるよ」とか、「君だったらどう思う?」とか彼に声をかけてやってください。
悠が撮影した写真や絵、建築のエスキース、ドローイング、旅日記、エッセイ、論文なども可能な限り、今後、本にしていく予定です。
彼がお友達や仲間に、そして将来は一般の方たちに、そして世界に伝えようとしていたことを、少しでも私たちの力で形にしていきたいと思いますので応援をよろしくお願いします。

2008年1月  鈴木惇子
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