FC2ブログ
旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2007.07.23
 青柳&オトミ
20070723220934.jpg
20070724101257.jpg
青柳さんが持参してくれたトカイワインアスー。ハンガリーが懐かしい。

20070725-01.jpg
(parmüvészeti Múzeum es iskolaro/Shetch by suzuki ayumi)

●text by KIICHI SUZUKI  
ケチケメート→エゲル●ハンガリー

旅で見る
地球に根づいた
暮らし
 

エゲルの小さな屋根裏部屋


2002年のゴールデンウィーク、ハンガリー親娘二人旅。
5月3日、7時30分起床。ブダペスト東駅近くのユースホステルから西駅までぶらぶらと歩く。
10時5分、ケチケメート行きの列車が静かに、ほんとうに静かに動きだした。のどかな緑の平原が続く。空は広い。そこには何もない、とまでは言わないが質素で目立たない印象の風景が続いている。静かでしっとりした国なんだろう。
ケチケメートに着いた。まず自由広場に向かった。広場の木陰にあるカフェレストラン。そこで今日の昼食、まずグヤーシュ(パプリカ煮込みスープ)を飲んだ。そしてスケッチをする。レヒネル・エデンの市庁舎は修復中でその全貌が見えないのが残念。
「エデンの建物は一斉に修理中なのかな」と僕。
「なんだ、残念」と娘。
夕暮れはつるべ落とし、日が暮れかけると一気に空は闇になる。スケッチをしていると、まちの形がどんどん消えてゆく。そして、その夜も僕たちはグヤーシュを食べた。

久し振りに雨が降った。
ケチケメートの朝方。この町は時刻にあわせて鐘がいくつも響き鳴る。そして目覚める。自由広場の前には古い建物がいくつかあり、エデンの市庁舎の他、アールヌーボー調の建物もずいぶん多い。小さなかわいいケチケメートギャラリー(閉館中だったが)やナイーブミュージアムというのもあった。
市民は花が好きで、フラワーマーケットがあちこちにあり、野菜以上に花が売られている。花を買うのはとても日常的なことで、小さな花束を誰もが持って街路を歩いている。
「静かな暮らしだね」
「歴史を大切にしている」
ケチケメートには2泊した。同じ道を何度も何度も歩いた。娘には「また同じところを歩いているよ」と言われた。そう、僕はいつも同じ道をぐるぐると回っている。どこのまちに行っても。

ここは首都ブダペストから2時間あまり、ハンガリーの歴史的な町、エゲル。まず、美女の谷に出かけた。そこのワインセラーで1.2リットル入りワインを買った。甘い。ひとしきり飲んで歩き始めた。
草屋根の家がある。家族でなごんでいたので、思わず手を振ったら、手招きされたので遊びに行った。屋根の下にワインセラーがあった。白と赤を試飲させてもらった。発泡ワインだ。うまい。このあたりは40~50年前、みんな草葺の家だったと、若奥さんが英語で一生懸命説明してくれる。
日が暮れようとして、谷間の風景をスケッチした。肌寒い夕暮れ時、少々道に迷ってホテルに辿り着いた。セナトールホテルの食事と屋根裏部屋はグッド。
「ハンガリーは人も風景も、のんびりだね」と娘。
木の回り階段がある居心地の良いセナトールの屋根裏部屋でまた2泊してしまった。

01 鈴木喜一
02 鈴木喜一 大地の家
03 鈴木悠
04 神楽坂美術塾
05 daichinoie
06 世界を歩いて目をひらけ
07 極楽寺の家
08 牧野貴
09 大地の家
10 神楽坂建築塾
コメント
この記事へのコメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/07/24(火) 22:19:16 | | #[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック