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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2007.06.17
 鈴木喜一の住むかたち
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南守谷の家☆20070616


【現代民家論】
私は現代の民家をつくるためには、長く生き続けてきた民家の知恵に学ぶことが必要だと思って仕事をしている。住まい方はむろん、伝統的な技術やデザイン、これらを古くさいものとせずに、積極的に取り入れていくという姿勢が貴重なのである。

考えてみれば、日本は高度成長期以降、近代合理主義に走り過ぎて、住まいの空間の中でかなり大切なものを捨て去ってきたような気がする。その捨て去ったものをもう一度見つめ直すことから「現代の民家」が姿を表わしてくる。ここで、まず捨て去ったものの一覧をあげてみよう
01・玄関の豊かさ
02・土間
03・二間続きの座敷と床の間廻りの意匠
04・柱や梁が見える伝統木構造(真壁)
05・縁側の心地よさ
06・仏壇や神棚
07・建具や衝立
08・本物の素材・職人の技能
まだまだ枚挙にいとまがないだろうが、これらの項目を中心に「現代の民家」を考えてみよう。実際、私は新築であってもこれらの要素を意識して組み込んで設計している。徹底的に快適で便利な文明社会が捨て去ったものの中に、実はほんとうの豊かさが隠されているのである。
コメント
この記事へのコメント
鈴木先生、ご無沙汰しております。先日、ふらりとヨーロッパに行ってきました。
街の景色など以前とは違った感覚で感じ取る事が出来た気がします。地震が無いから?なのでしょうか何世紀も前の古い建築物が現代の生活の中で現役で活躍している。
非常に有機的な印象です。
新築するのではなく、現在使用中の古い駅も至る所で修復工事をしながら日常の風景のうちにある。昔の教会がそのままクラブになっている!
街そのものの在り方に、流れてゆく時間というものを強く実感させられた旅となりました。アジアの街並もヨーロッパの街並もそれぞれの美しさがあるんですね。日本の現代の民家。どんな姿が今の時代から後世に伝えられてゆくのでしょうか。
2007/06/18(月) 20:02:53 | URL | 青柳です。 #qXH96rs2[ 編集]
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