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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2007.05.21
 新神楽丸出航
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前川國男自邸土台廻り

2007年5月12日、神楽坂建築塾は総計58名で出航した。当夜はまず、平良敬一氏から私に塾長のバトンタッチがあった。「若い人が主力になっていく建築塾の形態を模索してほしい」という内容だった。平良先生には第八期まで塾長を務めていただいて深謝するとともに、これからの私の重責をひしひしと感じていた。
第一回講座では、いま一度、未来のために過去をふりかえることが必要だと講じて(スライドを180枚上映したので、講じてというより、映じての方が正確かもしれない)、その感触を確かめることができたように思える(錯覚かもしれない)。 さて、これからどうなるのか、この先は天しかわからないが、神楽坂建築塾という運動体がこれからどう広がっていくのか、混迷する現代社会に本質的な楔をどう打ちこめるか、みんなで考えていきたい。(鈴木喜一)

まず、これからの方向性について
01・神楽坂建築塾を「運動体」とするためには、10年、続けたい。(KS)
02・これまでのすべて講座を講義録として残してきた。これを形にしたい。(KS)
03・都市と田園をめぐる関係(新しい田園都市をどうつくるか)を考える。(KT)
04・古い建物の中に潜む新しい価値の再発見。(KS)
05・大地の家を再生する。(KT)
一・【講座前の風景から紹介しよう】

2007年4月5日の夕暮れ、両国のとある居酒屋で平良敬一先生と神楽坂建築塾開塾の打ち合わせをした。
「地域に根差した家づくりと言っても、純粋主義ではだめなんだよ」
「異種混交しながら強い生命体にしていこうということですよね」
「そういう意味では今期の新塾生の略歴を読んでみるとつくづくおもしろいね。建築学科出身の人よりも違う分野が多い」
「設計志望者や職人さんたちはむろんですが、精神科医から文学者、社会情報伝達系に至る人までほんとうに幅広い。年齢も経験も重層している。僕はこの人たちを前にして講義するなんてことが、恐ろしいことのように思えて来ます」
「鈴木君、大丈夫だよ。建築の哲学、まちの哲学はそういった人の融合の中から生まれてくるはずなんだよ」
「つまり、純粋主義ではだめなんですよね」
平良先生と歓談しながら、ふと脳裏をかすめるイメージがあった。ここ数年、神楽坂建築塾でも話題になっているキイワードに「ヴァナキュラリズム」「アノニマス」「ハイブリッド」という言葉である。
平良塾長がかつて熱く語っていた次のくだりを思い出す。
「まちや建築を見るとき、それはかなり動的で、けしてスタティックなものではない、ダイナミックでいろんなものが共生しているという、自然と人間の営みが混成したもの、、、。混成していればなんでもいいというわけではなく、それなりの設計の方法を越えた美学があったんではないかと、強く感じました。いまハイブリッドがキーワードなんです」
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