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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2012.12.17
 旅と建築☆場所の力
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蕾を付け始めたハクモクレンの定点観測が始まる。2012.12.18

旅と建築☆場所の力

来期のテーマは「見たことのない懐かしい風景へ」、つまり異郷に行こう、ということだ。そこで場所の力を実際に体験し、そこから立ち上がって来るものを胃の腑に落として、自立してゆこう。

とはいっても、そう軽々と誰もが旅に行けるものではない。心持ちとしてそう在りたいということである。
かくいう僕自身も旅の回数は年四回程度。日数は50日余りだろうか。年の半分は旅暮らしと思われているフシもあるが、実際は三分の一どころか六分の一にも満たないのである。何せ、困ったことに、いや、ありがたいことに仕事が山のようにあって、その山を40分割して抽き出しにいれて整理している。もちろん抽き出しに入れっぱなしというわけにはいかない。抽き出しの中の一つ一つを織物のようにコツコツ仕上げて完成させるのである。
仕事は次から次へとやってくるので抽き出しの山が40以上にならないように気をつけている。というのはクライアントに対して失礼ですよね? ごめんなさい。
ともかく1、手際よく、判断力よろしく、かつ緻密に同時並行的にやっていくのである。これは誰もが普通にやっていることかもしれません。
ともかく2、その40の山の間隙をぬって、旅するのだ。まあ、よくやってるね、と言っていいかもしれないし、喜一さん、全然少ないですね、と最近シベリアをバイクで爆走した十川さんには、ニヤニヤ顔で言われてしまうかもしれない。
この稿は、上見君に「そろそろ来期の建築塾募集案内の原稿をチェックしてください」と言われて、校正を始めたのだが、例によって回り道なのである。引っかかるのは、上記の太文字である。うたい文句としてはいい。理想はこうありたい。だが、これでいいのだろうか?
塾全体で異郷に行くわけにもいかないし、建築塾の講座はあくまでもそのための導入なのである。僕が書いたコピーだけれど、もう少し別の表現がないものか?
と考えていると、研究生の三浦正博君が頭の中に出て来て「これでいいんじゃないですか」と言ってくれているような気がする。時ちゃんも「ほぼ、いいんじゃない」とか言ってくれるかな。じゃあ、ちょっとだけ付け加えて、

「見たことのない懐かしい風景へ」、つまり異郷に行こう、ということだ。そこで場所の力を実際に体験し、そこから立ち上がって来るものを胃の腑に落として、自立してゆこう。
今期のテーマは「場所の力」、これまでの建築塾のテーマに重層するものである。先達たち(講師陣)が見て感じて考えた「場所の力」にまつわる講座が展開されるはずである。
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