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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.12.10
 高原の町の夕暮れ(あるいは TEN YEARS AGO)
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ブキティンギの夕暮れ

佐奈さんのレクチャーを受けていたら、急に、ブキティンギの町が懐かしくなってしまった。

05 May/Bukittinggi
●高原の町の夕暮れ(あるいは TEN YEARS AGO)
ブキティンギの10年前のことをぼくは知らないけれど、当時は丸石を敷いた狭い道が無数にあってカラフルな衣装を着た女たちが歩いていたそうだ。広場にはオランダ人のつくった古い時計塔が時を告げていた。舗道には70~80年前につくられたレリーフをほどこしたかわいらしいバルコニーが張り出していた。日が暮れると点灯夫がケロシンの街灯をともして回っていた。町には馬のひづめの音が響きわたり、つましい庶民の生活の匂いが漂っていた。
ブキティンギの町に着いた時、期待が大きかったせいか、ぼくは少しがっかりしていた。坂の町だし、どこかダージリンとかイタリアの中世の町に似ているなというような風情もあった。そこここにかわいらしいオランダ風の建物があったり、どこからか聴こえてくる音楽にこの町の時間の流れのゆるさを感じた。しかし 10年前とは大分ちがうようだ。さぞいい町だったろうなあ、と歩きながら考える。こんな高原の片田舎の町でも地球上の風景というのははあわただしく変貌していくのだ。
夕焼けを追いかけてパノラマ・パークに出た。この日のブキティンギの空は息をのむほどの美しさだった。

06 May/Bukittinggi
●ミナンカバウの家
ブキティンギからミニバスとベモを乗り継いでパガルユンへ。この乗り換えは少しやっかいだ。フォロー・ミーを連発する男にくっついてなんとかミナンカバウの家に到着。
午後3時15分。汗が流れる。ミナンカバウの王宮に入ると、タレンポンという真鍮の楽器で6人がのんびり生演奏をしていた。聴衆もぼくを含めて6人。
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