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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.10.14
 219☆大地からのメッセージ
219     
武蔵野美術大学近代文明論
通信教育課程スクーリング特別講義

《大地からのメッセージ》
後ろのみなさん、聞こえますか? 
はじめまして。僕がみなさんから送られてくる建築史のリポートを添削している鈴木喜一です。
今、武田さんから、紹介がありましたけれど、僕自身もみなさんと同じように武蔵美の通信教育部の出身です。もう16~7年前になりますけれどね、暑い夏を過ごしたことを思い出しています。…………えー、なかなか調子がでないなあ。(笑)こんなに大勢の前で講義したことがないんで、200人以上いますね。話すことの柱をいくつか考えて来たんですけれど、しっかり伝えられるかどうか、ちょっとわからなくなってきた。(笑)
大地からのメッセージを、僕はメッセンジャーとしてみなさんに伝えたいなっていう思いがありまして、こういうタイトルにしたんですが、みなさん方、たいへん熱心に、まじめにスクーリングに取り組んでいるので、ちょっと浮いたタイトルだなって感じもしたんですけれど、、、副題がまた《SHANGRI-LA GLOBAL DREM》だからね。(笑)
実は今、僕、少しパワー(体力)が不足していて、そのメッセンジャーボーイになっているかどうか、まあ、このタイトルは眉唾になってしまうかもしれないんだけれど……どうなることか、まあ聞いて下さい。
『大地の家』という本を僕が1988年に出版したんですけれど、この本を読んだことのある人、いますか? ちょっと手をあげて……。はいはい、あんまりいないね。(笑)持っていたらサインしてあげたのに。(笑)今日、みなさんに伝えたいことが、実はこの本の中に入っています。本のテーマとしては、主に人間の生活・住まい・集落、そういったユーラシア大陸の風景を、あっ、エジプトも入っていますね、とにかくお金をたいして持たずに地球をほっつき歩いた旅行記。読んでくれている学生さんもちらほらいるようですが、まだ読んでない人が多いようなので、ぜひ読んでください。

『大地の家』

とにかく僕は旅が好きで12~3年前から暇を見つけては歩いている。最近は、体の調子が悪いのにネパールにトレッキングに行って来て、ひんしゅくを買っているんですけれどね。体が悪いのにネパールに行く、そのこと自体が病気だって言われている。(笑)で、今日はその成果の《SHANGRI-LA GLOBAL DREAM》という映画のようなスライドをぴったり30分間、音楽入りで見てもらいます。みなさん、この暑い中、まじめにたくましくスクーリングをやっているんで、ちょっと息抜き、僕は慰問夫のような、(笑)そんな感じでやりたいと思っています。
もう少し、僕の本の紹介。『旅の中の風景』という本です。今日は僕、現物を持っていませんけれど、このぐらいの緑のショルダーバックがありまして(板書を始める)、その中にぺリカンの固形水彩24色を入れて、スケッチブックはすぐ出せるように外側の布袋にこう入れて、大きさはF3かF4位。水入れは35ミリフィルムの空箱を利用している。そんなスタイルで描いた10年分の水彩画の中から51点を自選した画文集です。
日本は最近になって本格的に描き始めたんですけれども、まだ生活の原風景、人間が生きている原風景が見たくて、みなさんもまじめでパワフルでたくましい表情をしていますが、みなさん以上のしっかりした人間の生きているところ、精神が風邪を引いていないところ、そういった場所を見たくてアジアとか、中近東とか、インドとか、その辺をほっつき歩いて僕は絵を描いているんです。『旅の中の風景』というのはその記録、水彩画と短文が付いています。これは限定1000部なんですけれど、ほとんど売れなくてね。僕はものすごくいい本だって自認している。自分で認めちゃうのはちょっとひどいんだけれど、とにかくいい本だ。そこから得た教訓は、なかなかいい本は売れないとかね。(笑)そういう本を1990年につくりました。

『旅の中の風景』

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