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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.10.05
 11842★Helsinki
20111005.jpg
HOTEL(Cumulus Hakaniemi)の窓から。朝の光。20111015

30年前の日記を持って旅に出た......

●ノート16 
旅の中で一年の歳月が流れた。
昨年の旅立ちと同じように、空から雨が降った。ビニールをリュックにかぶせて傘をさして歩いた。雨空の中を。
流れ歩いた旅の軌跡......
ロレアという小さな駅で、話に夢中になっていたのか京都の男が走り出して列車から飛び降りていった。ロレアで何をするのだろうか。ケミに向かった。
ケミから乗車した列車はさすがにデザイン国フィンランドを思わせるにふさわしい車内のインテリアだ。
車窓を見ながらもの思いに耽っている。

かたむきかけたささやかな小屋よ
野に点在する小さなものたちよ。おまえたちの純粋な自然な形を僕の心に刻んでおくよ

そんな、らくな姿勢で生きている
おまえたちの心根はどこから来たのか

森の中に、自然のままの建築をつくって
これが僕の建築だと
つぶやきたい

かすかに揺らいでいる木々たちよ
風のうたを聴いているのか

ーー建築をつくる時ーー
建築よ、僕の体を通過して
自然な清らかな形になって
あらわれてゆけ

1981.6.21 鈴木喜一日記抄

11842

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