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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.06.02
 アドリア海の真珠ドブロブニクへ◎07
街角の食堂の匂いに誘われて夕食。ピボ(ビール五〇〇㎖)、ウィンナーシュニッツェルに青豆、にんじん、じゃがいもを添えた皿、それにフランスパンをかじる。前の席にいる初老の男と会話にならない会話をしながらの食事である。ロザ(LOZA)というユーゴの透明な酒を一杯ごちそうしてもらった。強い酒だ。洒を舌に転がしながら、フレンチポテトを食べるのだという。男の名前はジョアフォー・アリーア、職業は横械技師。仕事の関係で大阪に日本人の友人がいるらしく、身振りを交えて一生懸命話してくれるのだがほとんど伝わらない。轢嫌よく何杯もロザを飲みながら、単純な楽しいやりとりが延々と続く。明日もこの食堂で、という約束をしてドブロブニクの最初の夜が更けていった。宿に向かう海岸沿いの道は明るい。アドリア海の夜空には丸い月が輝いている。
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