FC2ブログ
旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.06.01
 アドリア海の真珠ドブロブニクへ◎05
20110527-4.jpg

ドブロブニクはイタリア名ラグーザ(RAGUSA)。ユーゴスラビアを構成する六つの共和国の一つ、クロアチア共和国の代表的都市であり、中世において地中海最強を誇ったラグーザ艦隊の本拠地である。「アドリア海の真珠」と呼ばれるこの美しい町は、文字通り白い城壁によって、貝のように閉じている。
ぼくは山側(北側)の城門から町の中に入り、低い谷部にあるプラカといわれている広場に降りていく。時折、立ちどまりながら、深く鋳ぬかれたような街路に面して並んでいる石やレンガで造られた家々を眺め続ける。狭い急傾斜の階段をゆっくりと降りていく。分厚い壁に取り付けられた古い鉄のランプが一つ、また一つ灯されていく。と同時に、ぼくの中には地下水のように何かがしみこんでくるのを感じる。いい町だ、と息わず深呼吸。サマーフェスティバルでざわめくプラカを抜け、旧港に出て城壁の外周のプロムナードを歩いていく。
スポンサーサイト