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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.03.21
 暗さの中に潜む心地よさ
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wish on the moon☆kagurazaka 20110321

●中世の街クラクフ  
古都クラクフにはずっと行ってみたかったんです。友人たちから「ポーランドに行ったらコラクフの古い街を見なければ」と言われていましたから。コラクフでは幸か不幸か、風邪を引きましてね、そのおかげで6日間滞在しました。だから中世から続いている街をくまなくゆっくり歩くことができたんです。スケッチもずいぶん描きましたし、彼らがどのように日々を楽しんでいるかということも観察できました。地下のレストランには小さな劇場がありましてね、そこで子供向けの芝居を見たりしていたんですが、楽しかったですね。ああいったスケール感と臨場感で観劇したことは久し振りだったんです。子供たちの笑顔を見ながら、ほんとうの豊かさについて考えさせられました。
クラクフはまた訪れてみたい街です。今度は冬の厳寒と暗さの中で佇んでみたい。暗さといえば、街のあかりは暗いゆえに明るさを感じさせるものでした。例えばレストランに入ってもほんとうに暗いんです。せいぜい5ワットか10ワット程度の闇の中で食事をしているんですよね。キャンドルの灯のような電球が必要な箇所に必要なだけある。最初はちょっとびっくりしましたが次第に慣れてきて、妙に落ち着く。我々はもっと暗さの中に潜む心地よさを発見しなければなりませんね。必要以上の明るさはエネルギー資源として考えてみても無駄なんです。
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