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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2011.03.20
 時をつなぐ、確かな改修
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住む。最新号(2011年春・37号)
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「神楽坂一水寮」◎横寺町の路地奥、「一水寮」暮らし。

●ひっそり息づく
神楽坂一水寮とは、言わずと知れた(知れてないか?)横寺町の路地にひっそり息づく築60年の木造長屋のことである。実は、僕の棲み家(横寺の家、1947年創建=この春、めでたく登録文化財になりました)のお隣さんで、設計にあたった建築家が同じなので我が家の弟分にあたります。丹念にみると随所に手技(ノミとか手斧の仕事)がものをいってる。
実は(その二)、もうかれこれ15年前以上のことになるが、僕たち一家は、この渋い一水寮に5年間以上住んでいた。当時、子供たちも小さかったのでたわいのない楽しい思い出が詰まっている。例えば、息子とプロレスごっこをしていたとか、みんなで川の字になって寝物語に僕の創作話をしていたこととか。
実は(その三)、うっかり窓を開けていると、野良猫が時々無断で入って遊んでいました。(今でもそうかな?)
当時、僕はインドで仕入れた小さな蚊帳の中で眠っていたが、眼下のトタン庇は、太った猫がよく歩いていたせいか、いい味と錆と曲線を出していた。泥棒はこの庇をテコにして屋内に侵入するのは至難の技なので、あえて、このよれよれ錆庇は直していません。

「菅野の家」◎[一軒家の改修] 築七十年、古き良き佇まいを取り戻す。
「菅野の家」の建主、石渡博之さんからとてもいい便りが届いた。

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