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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.11.07
 回り道03●乞食帽をかぶった彫刻家
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立方体は文明の純化された形体。鉄とコンクリートとガラスは現代の材料。

なぜか、井上先生の話は人物評に入る。
1・梅原猛=法隆寺
2・宮本常一=民俗学のスター
3・高田一郎=舞台装置家

そして、自身の作品をつくりながら、「前の女房は今の女房よりもっと苦労しているからな」と、ベルリンという文字の入った乞食帽をかぶって、ほっぺたをふくらませながら、トレーシングペーパーを力一杯引っ張っている姿に武吉の魂を見たような気がする。汗をにじませながら……、ドローイング作品を仕上げている。その時の印象は、最初にあった格好のいい、彫刻家というよりも、土着の、地を彫る芸術家の気骨が溢れていた。風邪気味の体を押して、仕事をする、屁こきの武吉に変貌していた。(1980.10.16 KIICHI SUZUKI diary)

回り道02●使えない建築
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