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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.09.24
 大西智子の有東木を訪ねて
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有東木のランチ

神楽坂建築塾夏合宿2010

有東木を訪ねて●大西智子(神楽坂建築塾研究生)

路線バスで静岡駅から安倍川沿いに1時間以上北上すると、大雨でも降れば崩壊してしまいそうな急傾斜の樹林帯が安倍川に落ち込む風景ばかり。その中に埋もれるように、小さな集落がポツリポツリと存在している。時に道路はすれ違いもままならない。県庁所在地静岡と続いている世界とは思えないような風景。「渡<DO>」という変わった地名を過ぎると「元渡<MOTODO>」のバス停。ここで路線バスから乗用車に乗り換え、東に分岐したアスファルトのつづら折れの道を上がって行く。「とても歩いては上がれません」という先発隊からの連絡とともに、乗用車組が迎えに来てくれた。確かに、この坂を登るだけで、半日が終わってしまいそう。幾度も急カーブを曲がると、いきなり集落が現れる。ここがバス停と乗用車の駐車場のようだが、平らな広い場所は全く無い。ここで車を降り、徒歩で移動し始める。相変わらずの大変な急坂だが、坂の周囲には手入れの行き届いた茶畑が続いている。そして、所々、やはりキチンと管理されたワサビ田が広がっている。高台に立ち周囲を見下ろすと、結構民家も辺りに散らばっている。先ほどまでの安倍川沿いの風景を思うと、この有東木の方が余程開けていて人家の数も多いように思えた。何故、このような山奥にこのような人里があるのだろう?というのが着いて最初の感想だった。聞けば、落ち武者が住み着いたのが集落の始まりとの事。生きる為にこのような山奥へ逃げ延びてきた、ということか。

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