FC2ブログ
旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.03.29
 67●チェンマイの夜
タイの話に戻そう。マイペンライ。ゴールデン・トライアングルがあって、いろんな国々があって、近代になってボーダーが出来て、ここまではタイ、ここまでがラオス、ここまではビルマ、ここまでが中国という線が引かれたけれど、線が引かれる前から人間はそこに住んでいて、その線に関係なく行ったり来りしていたわけです。だから後からここが国境だって決められても、唐突で困る。
そういったところにも、いろんな日本人が出かけて行って、いろんな思惑の中で動いている。旅していると何人かの日本人に会うんですね。チェンマイで会った人は、これはちょっと悪モンだなという感じで、街を開発してるオッサンがいてね。そこでビルを立てたり、蜂蜜を作ったり、ニンニクを買い占めたり、「チェンマイの夜」とかいうカラオケみたいな、半ば売春店を作ったりして、派手にやっている。そういう人は何をしているかというと、タイの労働者を現地の数倍の月給で雇うわけですよ。だから、いろんな会社を持っていてね、僕はその人に引き合わされて黙って聞いてたけれど、ずいぶんひどいことをしているなって思いながら聞いていた。一つの会社を興すと人員募集をかけるんです。タイの人が列をなして並ぶ。それは当然並ぶんですね。だって、給料を現地の相場より5~6倍払うから。そこから一番優秀な人たちを選んでいく。会社はどんどん発展していくわけです。社員教育をしっかりやっていて、タイでは異常なほど礼儀正しい。日本とタイという形でいろんな販売のネットワーク、旅行会社も経営していて、日本の旅行者が来たらぐるっとローヤルゼリーの工場からいろんな農園から、夜はチェンマイの夜という具合に一巡りすることになる。たぶん、宝石とかね、そういう物にも関わってるんだろうと思う。そういう人がやっぱり随分いるね。
スポンサーサイト