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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.03.10
 ふとの問ひ15☆人間を記述する
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ふとの問ひ●人間を記述することが建築の重要な仕事ではないか、とよく言いますが……。
15●【弓のように引っ張って】
そうですね。これはなんとなく僕が言い続けている言葉なんです。いろいろ膨らめて考えられる言葉ですよね。僕は改修の仕事が多いので、まずやることは、その建物の中で生きてきた人や家の歴史やその背景に耳を傾けるということから入る。そして、その中でこれから生きていく人の想いを聞き取る。過去と未来の真ん中にいまという現実も経済も挟まって入り交じっている。そこから創っていくわけですよ。新しい建物をつくる場合も、ほぼ同じことを考えています。人間を記述することが建築の重要な仕事ではないかと。例えばいまいるこの人(クライアント)はどんな来歴で何を考えていて、どんな生き方をしていて、どんなことがおもしろいと感じているのか、とか。そういうものをできるだけ受容して、弓のように「人間の記述」で引っ張って、それから後に、スパッと出力していくんですね。

しかし、一方ではこんなことも考えるのです。
13●【存在の耐えられない稀薄さ】
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