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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.03.01
 大都市主義の限界☆平良敬一
01●
「僕は、確かにハワードがいう田園都市とは違うことを考えています。もちろんハワードの原則的なところは明快で理解できるんですが、日本の現実はどういう風に動いているかというと逆の方向に動いている。都市の限界といった場合はもちろん大都市の限界なんだけれども、それ以前の都市の限界がどの辺の規模でどういう環境で成り立つかを考えたい。大都市を問題にする以前に地方で大都市と違う要素がまだ日本で残存しているわけです。2~3万人クラスの集落で、過疎が進んでいてもまだたくさん残っている。過疎の進み方によっては、5万人とか、あるいは10万人ぐらいの集落も残っていて、非常に混成体であるのが現状です。
大都市を解体していくことは賛成なんですがそれよりも前に、大都市を解体するためにも、地方において田園都市となりうる可能性のある集落、集落の固まり、連携、連合というものがあるわけですから、そこをもっと知るべきだと僕は強調したい。それは都市を考えることと逆向きの方向なんですが、大都市化に抵抗してどこで止めるかに繋がると思うんです。止める術を新たに田園都市構想の側でつくらないと、日本の都市を分散するということが不可能ですよね。
やはりエネルギーをどういう風に使うか、我々の方向がどっちの方向を向いていくかっていうのを考えると、大都市を問題にするよりもやっぱり田舎、カントリー、地方主義を推進した方が早い。早いといっても一世紀、二世紀かかるかもしれないけど、そういう構想を推進する方がいいんじゃないかと」(たいらけいいち・建築評論家)

2006.7.10
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