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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2010.01.30
 59●たったひとりの国際化
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●たったひとりの国際化
タイは日本人にとって比較的身近かだと思うんですけれど、この中でタイに行ったことのある人、ちょっと手をあげてみて。他にいない? ほんとうはもう少しいそうだな。
この数年で何回かタイに行ってるんですが、タイを目的に行ったということはあんまりないんです。例えば、インドに行く時とか、ミャンマーに行く時とか、タイで少しリラックスしてからという感じかな。6月のネパールの旅の帰りもバンコクの屋台で食事をして帰って来たしね。つまり、トランジットでタイということが多い。
だけれど、タイを目的に行ったことが一度だけある。それは半分仕事だった。チェンマイに行ったんです。タイの北部には日本の藍染めに似た染色技術や少数民族の素朴なテキスタイルがあるんです。それにたいへん興味を持っている染色作家がいて、染色の工房を千葉の山奥の傾斜地につくりたいという相談があり、しかもそれをタイハウスにしたいというのね。タイハウスというのは、チークとかそういう堅い南洋材を使って組み立てていく。僕も興味が動いて、とうとうタイハウスの現地見学になった。基本的なタイハウスというのは、柱が内側に傾いていて、屋根に向かって、つまり天に向かって上昇感がある。それにプリミティブな、ハンドメイドの装飾が随所に見られる。見学した工場は、サイトンという名称を持ったタイハウスだったんですが、いろんな装飾部材とか、家具とか、建具とかをコンテナにいっぱい買って来て、アトリエづくりの準備を始めた、ということが4年前にあった。その工房はまだ実現していませんが……。

チャー・ルウ
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