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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2009.11.20
 27●ネパール/世田谷美術館
佐野さん、いいですね。
今、紹介していただいた鈴木喜一です。実は、ここに座って、やっとホッとした状況で……。先程、佐野さんからも話がありましたように、昨日の午後4時半までは香港にいまして、しかも、空港にスタンバイの状態で。キャセイに予約を入れていなかったものですから、果たして帰国できるかな、と思っていました。今日、世田谷美術館で話をするということは自覚していましたから、なんとかここにいることができて、みなさんの顔を見れてよかったな、と思っています。
ともかく、昨夜、日本に辿り着きまして、ガバッと寝て、リュックもそのまんま。この小さなリュックで旅行しているのですけれど、ここに入っていた荷物をバッと全部あけて、今日見てもらうスライドをガバッと入れて、やってきた。
今日は、世界のバザールというテーマですね。僕がここ10年余り、暇を見つけてはいろんなとこに出かけて行く。半分仕事、半分遊びなんですけれど、実は真剣な遊びだ、というふうに意識しています。その旅の中から主にバザールのスライドを選んで編集をしたものを、あとで見てもらいましょう。約30分のスライドショーです。
どこのバザールかといいますと、韓国南部の港町、それから中国の雲南省大理という町。これはとっても素敵なところです。大理は省都昆明から北にバスで8時間程行った地点にあります。その次に、タクラマカン砂漠をこえてシルクロードの交易の中心地、カシュガル、ウルムチといったあたり。それから最近ミャンマーという国になりましたけれど、ビルマのバザール、ビルマからエジプト、イスラエル、トルコのバザール、最後にユーゴースラビアのバザールを見てもらいます。自分で言うのもなんですが、写真がなかなか臨場感に溢れています。その場の雰囲気、バザールの活気というのが伝わっていくんじゃないのかな。その写真とあわせて音楽を構成してあります。
昨日、僕は香港にいた。なんて急に言われても、みなさんわけがわからないでしょう。もうちょっと詳しくお話ししますと、僕は香港に行ったのではなくて、ネパールの山を歩いていた。仕事が絡んでいて、僕を入れて11人の建築家のメンバーで、ヒマラヤのトレッキングに行ってきた。メンバーたちと一緒に山を歩きながらつらつらとですね、これからの人生のこと、教育のこと、建築のこと、をしっかり考えようという旅です。
今、彼らと比較的大きな仕事をしていて、これは一つ間違えると環境破壊にもなる、というような建築をなんです。設計をする前に、ヒマラヤの大舞台をひたすら歩いて、一人ずつじっくり考えてみようという、わりと大仕掛けな、まあ旅といっていいのかどうか、そんなことをしていた。現在、いろんなところで環境のことや、景観のこと、自然のことが問題になっていますね。建築をつくる場合も、それは重大なテーマであるわけです。

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静岡県総合教育センターあすなろ(1995/写真・畑亮)

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