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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2009.10.29
 16●《スリナガル》
●《スリナガル》
今日で6回目だな、授業。全然来てない人、初登場の人、何人かいますね。最初の授業の時に話したように、単純に、3分の2出席してない人は、無条件で単位落とします。
いつもね、終わってから、「何とかなりませんか」っていう人がいるんですけれど、「何とかなりません」。
それから、来週は、ネパールに行ってしまいますから休講です。先週はインドのスライドを見せると言いつつ、見せなかった。話がちょっと長引いて悪かった。今日は必ず見てもらいます。今日見てもらうところは、インド北部のスリナガル、それからタール砂漠の砂の町、次にボンベイという先端都市。
インドのスリナガルに向かう道で、バスに乗っていて、落石事故があって、そのために一夜を明かしたという話をしました。その事実だけを取ってみると、なんて不幸な事件に遭遇したんだと思うかもしれないけれど、そこで《大地の家》を発見した。僕の建築的なものの考え方が、一つの事故に出会うことによって啓示を受けた。鮮明になったというのは、建築というのは目につかない建築がいい建築である、《いい建築とは目につかないことである》。
これは僕の好きな作家で、ウィーンの芸術家でね、フンデルト・ワッサー、この人の名前を知っている人、いる? 手をあげて。何人ぐらいいるかな……。

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