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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2009.09.28
 武蔵野美術大学近代文明論☆04
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尾道中央桟橋

●小さな島に
ゴールデンウィークも終わりましたが、楽しかった?いろいろあると思うんですが、おもしろかった人、ちょっと手をあげてみて。なるほど。
池田さん、どんな感じだった?
「田舎にバイトに行きました」
そうか、その後ろの人は?
「海に遊びに‥‥‥」
その後ろ?
「山に」(笑)
あまり楽しくなかったっていう人は ?
ああ、そう、いるね。じゃ、そこそこ、っていう人 ?
そこそこが多いんだね。あとはそういう質問には答えられないって人かな。僕は結構楽しかったのね。今、海と山と田舎という具合に出ましたけれど、僕もね、ちょっと雲隠れ。
僕ぐらいの年になるとね、あたりまえだけれど社会生活をやっている。君らもある意味では社会生活をやっている。僕はわりと周りから、鈴木さんはあまり仕事をしない人だと言われて、事実、ほかの建築家から比べると、あまり仕事をしていないんだけれど、それでも、今自分がやってることは何なんだろうって箇条書きにあげてみると、こんなにやってんだ、っていうくらいのリストが出てきちゃう。もちろん、一人でやってるわけじゃないけれど、これはちょっとやり過ぎだなっていう、ぞっとするくらいの量がある。
そういった中で、ゴールデンウィークというのは、僕の仕事に関連している人たちもバサッと休むから、僕も休もうと思えばちょっと膨らめて休める。
本当はベトナムのサイゴンに行きたかったんだけれども、体調の具合もあって、わりと簡単に諦めた。
じゃあ、どこに行ってたかというと、小さな島に行ってボーッとしていた。何があったかっていうと、海があった。というぐらい何もなかったんだ。
さっき言ったように、僕の社会生活というのは、いろいろ分断されてしまって、忙しくしないようにしていても、ふと気がついてみると忙しいんだよね。この学校に来ることもそういうふうに僕の時間を分断していることにもなる。
さて、ゴールデンウィークに何があったかというとね、時間があった。海を眺めてボーッとしたり、ゆっくり散歩をしたりとかね。時間と空間、それに音楽が横たわってた。
先週のインドの音とはちょっと違うんだよね。今日は後でインドの北、ヒマラヤの麓のネパールの写真を見てもらいます。その時に今日も音楽を流しながら見てもらいますけれどね、そういう音楽じゃなくて、ゴールデンウィークの時の音楽というのは、波の音だったりとか、風の音だったり、鳥の音だっり、虫の音だったり、風に吹かれる竹林の音だったり、ああ久しく聞いていなかったな、っていう自然の音を聴いていた。そうだな、機械的な音といえば、もう、ポンポンポンポンという原始的な釣り船の行くリズミカルな刻む音。僕はすべてから解放されていたんです。

武蔵野美術大学近代文明論☆03
武蔵野美術大学近代文明論☆02
武蔵野美術大学近代文明論☆01

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