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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
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2009.04.06
 上見浩基のフランス便り01☆フォントネーの泉
20090406205206.jpg

ル・トロネ、シルバカーヌ、セナンクとプロバンス三姉妹を訪れた後、昨日(2009.4.5)フォントネー修道院にたどり着いた。駅のあるMontbardから7キロほど離れた修道院に向かう。市街地を抜け小谷に入ると草原と小川だけのなだらかな傾斜に一筋の道が延びる。歩きはじめて90分くらいだろうか、小川の先に修道院が見えた。フォントネー修道院は大きい。エントランスである製陶工房を抜けて庭園に出ると聖堂、回廊などをはじめ、病室、鍛冶作業室、牢屋、パン焼き場などまるで小さな村のような景色が広がる。まさに自給自足の生活がここで行われていたのだ。また一方でシトー会は王族の庇護のもと成立っていた宗派であったことを思い出す。庭園は美しく整備され、大きな噴水がいくつもあり、訪れた貴族のための修道院貴賓室まである。
回廊の中庭から見る聖堂の三段屋根も美しいが特筆すべきは共同寝室だろう。木造アーチで構造が組まれた天井は50メートルを超える大空間を支える。等間隔に開けられた開口が作り出す光と陰のリズミカルな陰影。シトー会修道院で共通して言えることだが共通寝室は聖堂前面の南側の階段から直接アクセスすることが出来る。これは朝課や晩課の為であるのだが聖堂という聖なる空間に隣接した場所で人の営みが行われていたことが改めて興味深い。聖堂と共同寝室の関係は人が生きることと神に祈ることを同義としようとした修道院建築の特徴と言えるだろう。(HA)

鈴木喜一のフランスツアー
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