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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2008.11.27
 02●斉斉哈爾(チチハル) /鶴
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扎竜村

●斉斉哈爾(チチハル) /鶴
1993年11月18日、さらに北の町。
チチハルでバスに乗り遅れてしまった。
鶴がどうしても見たかった。扎竜自然保護区へタクシーを走らせる。約一時間、車窓は冷たい平原が延々と続いている。11月下旬の自然保護区はとても静かで、夏季に賑わっているだろうと思われる店はすべて閉店。鶴もあまりいないようである。
気を取り直して保護区の湖上を歩いてみる。氷厚がかなりあるので、余裕で歩いていたが、時折、氷のひび割れる不気味な音を聴くとビビッてしまう。こんな寒さの中で氷が割れたらどうしよう。
湖上では葦を刈る3人の男がいる。根元が凍ってこの季節が一番刈りやすいのだそうだ。ぼくも混じって葦を刈る。体を動かすことによって中から少し温かくなる。氷の上を自転車でスイスイ走っていく男がいる。
お目当ての鶴は、ほとんど南に出張中。揚子江を越えていったいどこまで行ったのだろう。どんな事情があるのか、南に行くことを断念してしまった残留組の鶴は何となく暇そうだった。落花生を与えると鋭いくちばしで殻を破って実だけを食べている。
……じっと眺めていると鶴はやはり気品があって美しい。飛ぶ姿は神々しく実に優雅である。
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