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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2008.07.01
 市川秀人さんからの手紙
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パルテノン神殿(1981.3.28/sketch by KIICHI SUZUKI)

『ふーらり地球辺境紀行』

今から29年前の3月に会社を退職して、これからどうしようかと考えた末、とにかくこの目で世界を見ようと思い、世界一周、29万円でチケットを買って、女房、子供を日本に残して、飛び出したのでした。
最初にアメリカ カリフォルニア、レンタカーを借りての西部への旅です。グランドキャニオン、ニューメキシコ、メキシコ、サンディーゴです。山の上は真冬、平原は春、砂漠は夏です。2~3日の内にすべての四季が入っているのでした。それからカリフォルニアからニューヨークでした。
飛行機を降りるとそこは吹雪でした。従弟の秀明と空港を歩いていると、後から「日本人ですか」と声をかける女性がおりました。話を聞くと日本の高校生、グループサウンズで有名な(ベーシティローラーズ)のエリックをたずねて来たとのこと。エリックに電話すると、一日早いので今日は会えない。どうするかと聞いたところ、泊まる所がない。しかたがないので3人で安宿に泊まりましたがベッドは1つです。3人でジャンケンをして一番勝った人がベッドソファー、二番目が寝袋、三番目がスプリングベッドのみ。女高生はソファー、お金を支払う自分はスプリングベッドでした。次の日、女高生は無事にエリックに会えたとの後日談。胸をなでおろし、よかったと思いました。
そんな旅の途中、イタリアの夜行列車で、再び「日本人ですか」と声をかけられた。その男性こそが鈴木喜一さんとの出逢いになるのです。それから地中海を船でギリシャに行き、アテネで数日一緒のホテルで過ごして、これまで29年間、つまり一生の友人になったと云う事です。あれから29年、ほんとうに早いものです。(市川秀人)



                        
                             
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