FC2ブログ
旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2008.06.28
 村上正剛の名解説2番
スペイン場所、喜一山2連勝!!!
20080617231041.jpg

<第一戦>喜一山○―――●静観山 上手投げ

喜一山、長身の静観山とがっぷり組み合う。先手は喜一、右へひねりを加えながら回り込むが、静観よくみて動揺せず。両者体勢を整え間合いをはかる。ややあって静観、長い足で踏み込む素振りをみせるも軽く受け流す喜一。一呼吸後、喜一、左足を踏み込み圧をかけ、そうはさせじと抗する静観が前に戻るタイミングを計って、左手では静観の体を持ち上げるように浮かせ右からは強烈な捻りを加えれば静観抗する術もなく、喜一の体を飛び越えて土俵上に1回転。
冴えわたる上手投げで快勝。勝負が決した直後の喜一山の腰の構えは万全で美しい。
  
<第二戦>喜一山○―――●静観山 寄り切り

静観山VS喜一山の第二戦。第一戦で喜一山の技と持ち味をじっくり体感・静観した静観山は、己の長身とうしろ反り身の腰の強さを武器に、戦法を変えて老練喜一の疲れを待つ持久戦に持ち込む。喜一の攻撃を、慎重な立会いから浅い両差し、相手の左または右の肘を抱え込み防ぐ。喜一は先ず静観の左足を狙って内掛けのフェイントを放ちプレッシャーを与える。さらに揉み合いの中で技を仕掛けるタイミングとみた喜一。ここぞとばかりに意表をついて長身静観の首に右手を巻きつけ、伸び上がって内掛けをかけるが、伸び上がった分だけ伝家の宝刀の右足が静観の踝よりかなり上に巻きつく。棒立ちになる静観、それでも必死で喜一を抱え上げ右足で踏ん張り振りほどく。
体勢をより低くした喜一頭を下げて回り込む。時折り長い足を利して追い込む静観。また相手の体が接近するのをみて内掛け。かけられたまま押し戻し振りほどく静観山冷静に相手の動きを制する。
両者かなり息が上がる。押し込まれて反り返る静観に執拗な内掛けが飛ぶ。吊り上げ気味に体を振ってこらえる静観だが足は流石にもつれてくる。静観に頭をつけた喜一、それを見おろす体勢の静観山。死闘は果てなく続く。手、腕の力は両者ともにとっくに萎えていよう、、、、最後は棒立ちの静観の腹部に頭をつけた喜一、そのままの姿勢でぐいぐいと寄れば、さすがの静観も力尽きズルズルと土俵を割った。何度も何度も蛇のように巻きつく「宝刀」の内掛けをこれほどかわして粘り凌いだ力士は静観山が初めてだろう。静観からは技らしい技は出なかったものの、喜一を大苦戦に追い込んだ善戦は衆目の一致するところと言える。
      
[村上正剛の名解説2番]の続きを読む
スポンサーサイト