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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2008.01.02
 バザールの活気
旅はいつも路上だという思いがする。とくにアジアの路上、街路、広場に繰り広げられているバザールを見ていると、パワフルな活気、おおらかなエネルギーに心地よく圧倒されている自分を感じてしまう。
この元気はいったい何だ!
生き生きとしている人の顔、その人たちのイキな挨拶、工夫された簡易テント、魚の山、肉の山、骨の山、野菜の山、果物の山、屋台………つまり、路上が生きている。
そこには、ギブ・アンド・テイク、商いの原点が見えているともいえそうだ。人と人の対話が生きている買い物、売る方も客の好みをしっかりと覚えている。よく見ていると値段も人によって浮動しているみたいだ。商いの倫理観があるから、サギのようなことにはならない。値段を決めることは、楽しいキャッチボールをしているようだ。
考えてみたら、日本のスーパーマーケットみたいなところは、やっぱりつまらないな。一方的に値段を決められ、買う人は、誰が作っているのかはむろん、誰から買っているのかもはっきりしない。早く便利に買うことができるだけで、ひょっとしたらサギられてるかもしれない。
路上は商いだけではない。職人さんたちも楽しそうに働いている。自分の作ったものを脇において売っている。これが正真正銘直接販売というやつだ。子供たちも一緒に手を動かしている。
こういう素朴な風景というのは、もう日本には帰ってこない風景になってしまうだろう。
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