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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2007.12.15
 日本辺境ふーらり紀行☆佐原編
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撮影/魚谷幸子

●しゅはり本店    
佐原の駅に向かう途中でふらりとしゅはり本店*によってみる。ご主人の小森孝一さんは留守だったが、奥さんが「あら、先生お久しぶり」と言って食後のおいしいコーヒーをいれてくれた。「江戸黒」の話となった。松煙と布海苔を混ぜて磨きあげた漆喰仕上のことだが、昔の職人技には驚かされる。この緊張感の漲る黒光り壁はなかなか出せない。そしてそれを丁寧に保存した小森さんの英断は貴重だ。


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撮影/魚谷幸子

●木の下旅館     
小野川沿い、朝の涼風が吹いている。
佐原歩きはこれで三度目になる。すっかり常宿となった木の下旅館の前にいる。この旅館は水運が栄えていた頃は船宿として知られる。佐原演芸場があった時代は旅芸人旅館でもあった。有名人もかなり泊っている。浪曲師初代寅三、画家の杵の屋長少、役者の山岡久乃、最近では榎木孝明など枚挙にいとまがない。
ここのご夫婦はなごやかで庶民的なので僕はいつも気楽に泊っている。料理もうまい。宿代も手頃。「夫婦二人でやっております」という家庭的な感じがなかなかいい。建物も古く、明治34年創建と案内板にあるが、実はもっと古いらしい。改修に改修を重ねて住み継いできたのだろう。佐原の見どころについて、ご主人はこう話す。
「まず小野川をずっと歩いていく。与倉屋さんあたりの古い民家がいいね。いっぱいあるよ。それに馬場酒造と、あと観福寺も見なくちゃね。お昼は小堀屋の黒天もりがおいしいよ」

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