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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2007.05.19
 「神楽坂を歩く」
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神楽坂建築塾
六月フィールドワーク「神楽坂を歩く」-1
講師・渡邉義孝

建築塾のスタートにあたり、地元・神楽坂を歩くのは恒例のことです。都心にありながらしっとりとした石畳や板塀の風情が残るまち。表通りから一歩入って、手仕事の残るディープな料亭街や路地を歩いてスケッチすることで、まちあるきの面白さを実感していただく趣向でした。
しかし、今年は違うのです。
ドラマ『拝啓、父上様』で話題になったこのまちは今、激しい嵐の中にあります。「神楽坂ブーム」の陰で次々と立ち上がる高層マンション問題、再開発の波。3月の「かくれんぼ横丁」の火事をニュースで見た方も多いでしょう。報道の多くは「木造の密集市街地がいかに危険か」というトーンでした。「消防車が入れなかった細い道の拡幅を」「はやく都市の不燃化を」という論調も聞かれました。
しかし、それは真実でしょうか。地元の意見をきちんと検証すると、まったく逆の構図が見えるかもしれません。そして、十余年の議論を経てようやくまとまりつつある「地区計画(案)」が、次なるビル建設を食い止める武器になりつつあることも忘れてはなりません。
今回は歴史や文学の見どころ巡りにとどまらず、防災・都市計画という視点でここ神楽坂をじっくり検証したいと思います。(わたなべよしたか)