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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2006.10.01
 宮本和義さんの手紙
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この度のご不幸には掛ける言葉を失いました。朴訥な人柄の喜一さん、澄んだ心をお持ちの惇子さん、可愛い歩ちゃんに、このような不幸と過酷なこれからを与えようとは、神の不在を確信した思いです。
私の携帯に、悠君が電話をくれたのは8日20時33分。11日の夕方にカメラを受け取りにくる旨の電話でしたが、あいにく11日は夕方から撮影があって火曜か水曜にでも・・・と答え、また電話するように話しました。その時、私は中央高速道を走っていたので「運転中だから切るよ」というと、「すみませんでした」と悠くんの元気な声が返って、電話が切れました。それが最後の言葉になってしまいました。今も耳から彼の声が離れません。
火曜、水曜と電話を待ち続けましたが、掛かってきたのは、遠山君からの訃報でした。彼を待っていただけにショックは酷いものでした。カメラも使用説明書も、このカメラに付く古いレンズを探すための資料も、主を失って机の上で呆然としています。手渡せなかったけれど、これは悠君にあげた悠君のカメラです。「電池を入れたら、ちゃんと動いたよ」と悠君に言ったとき、「そうですか!」彼は電話口で嬉しそうでした。
これは彼のカメラですが、カメラも遺族になって不憫です。喜一さんや歩ちゃんが、悠君の思い出と共にお使いくださるか、悲しいから嫌とおっしゃるなら、私も悲しいですから、中古屋さんに引き取らせようと思います。少しでもお心落ち着かれましたらお知らせ頂けると幸甚です。
ゆるやかにでも、悲しみからおきあがられますよう念じています。
悠君に合掌

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