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旅する建築家
鈴木喜一の

大地の家
2005.05.16
 紫色の花をいっぱいに咲かせたジャガランダ
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モロッコ便り

三浦正博君(神楽坂建築塾モロッコ特派員)から二ヶ月ぶりに便りが届いた。今回の話は彼がいつも乗っている「通勤バス」での一考察。軽快で、くくっと笑えて、大切なことがつまっていて、現地の生活感をさらりと記録している。
ayumigallerynews2005/6の原稿なのだが、おもしろいので紹介してしまおう。

「プシューッという音とともにバスの扉が開くと、男子高校生たちが我先にとバスに乗り込む。その様はラグビーの試合のようだ。通勤ラッシュの山手線位の人口密度なのに誰も並ばないので、乗車口は混沌とした状態になる。モロッコおやじたちは、若くて生きのいい奴らにはかなわんとばかりに人ごみの後ろであきらめ顔で突っ立っているだけだ。僕もその例に漏れない。
しかし、モロッコおばちゃんだけは彼らの席取り合戦に果敢に立ち向かう。青や黄色のジュラバを纏ったおばちゃんは樽のように太っている。おばちゃんたちの動きは緩慢としていて、学生たちの機動力には到底かなわない。しかし、おばちゃんが一旦乗車口に取り付いてしまうとその大きな尻で通路にふたをしてしまうので、もはや学生たちとて侵入することが出来ない。ここでは防御こそが最大の攻撃である」
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